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7/13/2014

Crime and Punishment(YL8)

Crime And Punishment (Annotated) (English Edition) (語数165,499語)

Rodion Raskolnikovは貧困の元学生で、ペテルブルクの通りをさまよい、がめつい質屋の老婆の殺人計画を考えていた。

「私は本当に実際に斧を持ち、彼女の頭を粉々にくだくつもりなのだろうか?返り血の中で、盗み出す…?本当に?」

Ψ

結構な長編で悪戦苦闘しました。色々なエディションが出てきますが、古そうなこちらにしたのはKindleでお安かったから…。しかし会話文は読みやすいのですが、地の文やら独白系がわかりづらいという印象。さらに登場人物が誰が誰だかを把握するのが前半は大変だと思います。さらっと愛称になってみたり、本名になってみたり…。それって誰のこと?ロシア人には普通でも、愛称まで知りませんね…!

以前、カラマーゾフを邦訳で読んだことがありますが、ドストエフスキーの描く主人公たちって、激しくて劇場型で(舞台で科白をしゃべってるみたいよ…)、しかも妄想壁というか…。気持ちが高ぶりすぎてて、目まぐるしいんですよね。特にRaskolnikovは今風にいえば中2病…。前半は彼の独りよがりな独白を読むのが個人的には結構苦痛でした。 とはいえ、後半などは「神なんか信じない!」的な部分も描かれていて、当時のロシアへの素養がある方なら、読み解くことも色々ありそうな印象は受けました。ま、恋人のSonyaの信仰心が最後にはうちかつ、って感じで決着つけていますけどね。