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12/17/2011

The Bully(Bluford Series, Number 5)(YL4)

The Bully (Bluford Series Book 5) (English Edition) (語数28,600)

フィラデルフィアからの転校生Darrellが主人公。彼は小柄で、転校早々いじめっ子に目を付けられる。母親がお昼代としてくれる小遣いをかつあげされるDarrell。恐怖の数カ月を過ごした後、Darrellは、一大決心をする。彼はいじめられッ子としてこのまま過ごすか、反撃する活路を見出すことができるのか?

という、いじめられっ子のお話です。

転校のシビアさよ…、という感じで、子どもの世界をよく理解している国語の先生や部活の先生のアドバイスなんかも光りますね。

作者がPaul Langanという男性に変わったのでどうなんだろう?、と思っていましたが。レスリング部での練習の様子なんかがものすごく具体的で、このストーリーを語る上での作者が変わった良さが光っていました。主人公の気持ちの描写の丁寧さは前作の作者と変わらず。

「Secrets in the Shadows」Roylinの妹Amberlynnも、Darrellと同級生なので結構出てきます。というわけで、当然、前作「Someone to Love Me」のCindyやHarold、Jaimeも登場。HaroldはDarrellのいい友達になりそう。

あとまー、Darrellみたいなタイプって格闘系の部活には結構、多いよね(つまり、もともと強い、っていうより鍛えて強くなりたい、っていうわけなので、そもそもは逆のタイプ)。

でもって、映画はみてないけどこの曲思い出してしょーがなかったッス。(*´艸`*)

12/10/2011

Someone to Love Me(Bluford Series, Number 4)(YL4)

Someone to Love Me (Bluford Series Book 4) (English Edition) (語数17,500語)

1巻のLost and FoundにJaimeの友達としてちらっと登場したCindyが主人公。で、これまたJaimeの彼氏だったワルのBobbyも登場。

Cindyのところは母子家庭。ところが美人な母には近頃彼氏が出来て、彼女をほったらかし。寂しくしていたところへワルで有名なBobbyが近づいてきて、彼女をステキだと言って特別扱いしてくれる。親友のJaimeたちは、Bobbyが去年Jaimeに何をしたか知っているでしょ?と散々彼女に警告をするけれど、Cindyには彼は皆が言うほどワルに思えない。フレンドリーだし、ハンサムでとにかく自分を特別扱いしてくれる。ところがBobbyは凶暴な片鱗をみせて、Cindyは怖いと思う。でも半分意地で彼女は親友たちから不安を隠して、Bobbyに誘われるままパティーへ出かけて行って…、という展開。

Cindyたちはどうやら高1くらいみたいなんだが、こんなに母恋しいもんなんだなー、ちょっと子どもっぽいんじゃないかなーと思いながら読み進めていたわけですが、最後には色んな真実を受け入れて、母娘共に、力強く大人になるところがサイコー。この時期の成長って結構一足飛びかもね。でもって相変わらず、Cooperは相当カッコイイ立ち回りです。Jaimeの友情にも泣ける…。Cindyはどうやら漫画の才能があって、なかなか面白いコなので、もう少し彼女の物語もよみたいなー、なんて思いました。

12/06/2011

Secrets in the Shadows(Bluford Series, Number 3)(YL4)

Secrets in the Shadows (Bluford Series Book 3) (English Edition) 語数21,000語)

Roylinは転校生の女の子に一目惚れ。彼女が高価なネックレスを欲しがるから、無理して分不相応なネックスを手に入れようとするRoylin。近所の親しいお爺さんからお金を借りて、とおもいきや、お爺さんは昼寝中。あとで説明すればいいと思ってお金を拝借してネックレスを購入。ところが、家に帰ってみると、管理人の男からお金を盗まれたことに気づいたお爺さんはショックで心臓発作を起こして死んでしまったと言われ、さあ大変…、という展開。

2巻でどもりのHakeemをからかっていた乱暴者のRoylinが主人公の本作。

「アイツかー」と思いながら手をとったらなかなか面白かったデス。Roylinの一目惚れのハイテンションさから、親しいお爺さんを殺してしまったという苦悩、また乱暴者だった父親のことは嫌いなのに似てくる自分への嫌悪、自信のなさ…。2巻ではヤな奴、って感じだったけど、この子はこういうことを考えていたのね、という感じで読ませます。妹もなかなか鋭いしね。

そしてクラスメートたち。Hakeemはやっぱり優しいし、Cooperはど偉くカッコイイです。Cooperの彼女Tarahが「That boy can take the sourest mess of lemons and come up with the sweetest lemonade.」なんて言っていたそうですが、まさに、という感じでホントにこの二人はステキね。

12/04/2011

A Matter of Trust (Bluford Series, Number 2)(YL4)

A Matter of Trust (Bluford Series Book 2) (English Edition) (語数22,516語)

面白かったわぁ。ボーイフレンドっぽいHakeemとの関係やら、介護が必要な祖母をどうしたって老人ホームにいれたくないDarcyの気持ちやら、元親友のBrisanaの嫉妬やら、銃撃戦事件やらタレントショーやら。いろんなことがバタバタと起きるので目を離せない感じで通読。

ボーイフレンドっぽいHakeemは緊張するとどもっちゃって、それをフォローしようとするとますます傷つくナイーブさ。あーこういうことってあるわよね、と思いつつも、Hakeemは優しいコなので最期はグッド・エンディングですよ。DarcyもHarkeemも、ホントいいコでその心模様の動きが手に取るように描かれているところがよい。続きもガンガンいきたいところですが、3巻目からはこれまででてきた登場人物のスピンアウトみたいな感じになるのかな?