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2/06/2016

Ice Wreck (A Stepping Stone Book(TM))(YL2.5)

Ice Wreck (A Stepping Stone Book(TM))
Random House Books for Young Readers (2014-07-22)

Ice Wreck (A Stepping Stone Book(TM)) (語数14,800語)

アイルランド出身のShackletonの南極横断探検のお話。1914年に船ででかけるも氷塊に囲まれて身動きできず、船は氷に圧迫されて壊れてしまいます。そこからのチーム全員での生還が淡々と描かれています。チームのリーダーとしてのひとつのあり方を提示している感じです。

先日、Hallル女史の「Nansen」の翻訳本で岩波少年文庫からでている「ナンセン伝」を読んだばかりだったので、その頃の極地探検家のお話が気になったので、軽く読めるこちらを読んでみました。

Shackletonの場合はスタートからして船が氷に破壊され、その後も次々に計画通りにいかず、よくぞこれだけの困難をかわして全員生還したものだよ…、という展開でした。

一方、Nansenの場合は北極探検の為に、「いかに氷の圧力をうまくかわすか」というあたりに配慮したフラム号を設計するところからはじまっていました。その後Amundsenがこのフラム号で南極点の到達を達成します。極地探検では氷塊に囲まれて、船が壊れてしまうことはままあることのようなので、今回の本を読んで、改めて、Nansenの凄さを感じてしまいました。