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11/27/2012

Tunnels of Blood (The Saga of Darren Shan, Book 3)(YL5.0)

Tunnels of Blood (The Saga of Darren Shan, Book 3)
HarperCollinsChildren’sBooks (2011-03-21)

Tunnels of Blood (The Saga of Darren Shan, Book 3) (語数38,600語)

Tunnelsって?と思いながら読み進めていましたが、終わってみればまさにTunnels。そこに住まう"Vampaneze"との戦いの話でした。

Darrenに初ガールフレンドができたり、それをスネークボーイのEvraが応援したり…。前半は結構かわいらしい展開で、Evraが本当にいい子なんだ。Mr Crepsleyに気に入られているだけのことはある。DarrenとEvra、この二人の親友関係もいいし(でもDarrenは見た目なかなか年をとらないから、多分、見た目と中身が近い状態で、こういう年頃の親友関係が描かれてるのは、きっとこの前半の巻位までだと思うんですよね。こういう「時間」の違いも、ヴァンパイアものの切ないところだよねぇ)。

そしてMr CrepsleyとDarrenの師弟のような関係もこの巻でグッと変化して行きます。

終盤のDarrenとVampanezeとの論理攻めの会話もかなり面白かった!今回登場したVampanezeは単にmadなだけじゃなく「論理好き」だからこそできる「会話」なんですが、なかなか圧巻でした。

11/24/2012

The Vampire's Assistant (The Saga of Darren Shan, Book 2) (YL5.0)

The Vampire’s Assistant (The Saga of Darren Shan, Book 2)
HarperCollinsChildren’sBooks (2011-03-21)

The Vampire’s Assistant (The Saga of Darren Shan, Book 2) (語数41,598語)

あまりの面白さに一気読み~。電車も乗り過ごしました…。英語は相変わらず読みやすいです。

YAのノリで読んでいましたが、残酷シーン・スプラッタバリバリのホラーですので、そこら辺はくれぐれもお待ちがいなく。

2巻はハーフ・ヴァンパイアとなった主人公がMr Crepsleyに連れられて、あのサーカス団に合流して間もなくっといったお話になっています。

物語を展開させるeco-warriorのRVの登場も面白かった。まぁ2巻では必須人物ですが。こういう児童書(?)でもフラットに出てくるだなぁと。そしてSam。この子の冴え方も凄かったけど、はどうしてサーカス団にこれほどまでに入団したかったんだろうね。Darrenにはその思いと共にわかっているのかな…?

そして最後の狼男との付き合い方も、Darrenは大人です。こういう死刑廃止論にも繋がるような話題もサラッと出てくるのがこのシリーズの面白さの一つですね。

というわけで、怒涛の勢いで3巻に雪崩れ込みます。

11/17/2012

Cirque du Freak (The Saga of Darren Shan No.1)(YL5.0)

Cirque Du Freak (The Saga of Darren Shan, Book 1)
HarperCollinsChildren’sBooks (2011-03-21)

Cirque Du Freak (The Saga of Darren Shan, Book 1) (語数48,726語)

ということで、評判の高かったDarren Shanの1巻読了。

Kindleを入手した頃は、日本からはKindleで買えなかったんですよね、このシリーズ。久しぶりにチェックしたら買えるようになってた!ってことで即効購入。

ホント、アメリカのYAはヴァンパイアもの多いよねー…、と思ったものの、他のヴァンパイアものよりも面白かった!

ドキドキハラハラの展開の連続で、「ホント、このヤンチャ坊主たちときたら…!」と言う感じで、主人公が男子ってところもいいネ(なんだかんだでヒロインもののYAが多いから…)。そして物語の中でも、家を出るシーンとかで「成長」を感じる部分があるのも、YAとしていいネ。

今後Steveとは腐れ縁があるような気がしますが(一番読めないキャラ…)、Mr.Crepsieyは見た目は怖いけど、クソガキどもよりよっぽど理路整然としていてマトモですよね?

ちなみに文章はかなり読みやすいです。つらつら読めるので、その辺もハマれる要因ですね。YL5.3ということですが、長いことを除けば、4くらいでもいいような気もします。

11/16/2012

Life on the Refrigerator Door(YL3.8)

Life on the Refrigerator Door (English Edition) (語数13,000語)

冷蔵庫のメモでママと娘のやりとり。

最初は買い物リストだったり、お小遣いちょーだいとかのやりとりだったのに、加速して進行して行く展開。


メモのやりとりだけで構成されているので、文もシンプルだし、ストーリーもシンプル。なので、ある程度、予測がつくのでかなり読みやすいです。

典型的な悲しい話といえばそうですが、10代の成長部分がキラキラしていて、ちょっと泣けますね。

ちなみにメモの最後にはxox(ゴシップガールでよく使うよね!)とか、Love and hugs, だとか、表現も10代の女の子の日常っぽい表現も満載で、「ふんふん、こんなふうに使ってるのね~」といったあたりも楽しいですね。ストーリーは悲しい展開ですが、ティーエンジャー女子のキラキラした感じはバッチリ満喫できるところも魅力なんですよね~。

11/11/2012

Night of the Full Moon (A Stepping Stone Book(TM)) (YL3.5)

Night of the Full Moon (A Stepping Stone Book(TM))
Random House Books for Young Readers (2011-08-31)

Night of the Full Moon (A Stepping Stone Book(TM)) (語数8,084語)

開拓者一家の娘が主人公。

先住民の一家と親しくしていたものの、白人がネイティブ・アメリカンの土地へと侵入していく時代。

ある日、インディアンの村は白人の兵士たちに急襲されて別の土地へ追い払われていく…。

兵士たちが急襲したまさにその日、主人公はインディアンのお祭りに参加していて、白人兵士にインディアンだと思われて、連れされれていく…、という展開ですよ。この子は親の元に戻れるのかしら、と途中はハラハラ。

開拓一家とインディアンの一家には「友情」のようなものが成立していて(特に子どもたちはね!)、そういう交流も、時代は容赦なく駆逐していったんだなぁ、という感じで切なかったです。

ぶっちゃけ「侵略」の正当性なんてないですからね…。

11/10/2012

My Weird School #1: Miss Daisy Is Crazy!: My Weird School Series, Book 1(YL2.8)

My Weird School #1: Miss Daisy Is Crazy! (My Weird School series) (語数6,387語)

SSSのMLで紹介されていたのでKindleで購入。

先日読んだA to ZのThe Absent Authorよりももっと平易な英語。で、学校嫌いの生徒のもとに現れたのがMiss Daisyという先生。先生なんだけど、出来が悪くって、生徒に教えをこう、って感じなんだけど、教えるというのは一番身に付くからね。なかなか面白い先生たちだよ。生徒たちは我知らず勉強しちゃってるかも、っていう作戦ですよね?

ちなみにこちらはText to Speech使えました。

A to Z Mysteries: The Absent Author (A to Z Mystery)(YL3.5)

A to Z Mysteries: The Absent Author
Random House Books for Young Readers (2009-07-01)

A to Z Mysteries: The Absent Author (語数8,517語)

タドキストの間で有名な本シリーズ、実はこれまで読んだことがありませんでした。Kindle版で出ていたので購入。

Fatherlandを読んだ後だし、つらつらと読めるかなーとタカをくくっていたんですが、意外とつっかかりました(え)。

食べ物周りの描写が結構充実していた印象。

シリーズのタイトル通りちゃんとミステリになっていて、展開はわかりやすいので、読みやすいですね。KindleでText to Speechの機能が使えなかったのは残念(Kindle3組なのでついているよ。PaperWhiteでこの機能がないのは残念…)。

Fatherland(YL8)

Fatherland: 20th Anniversary Edition
Cornerstone Digital (2012-05-31)

Fatherland: 20th Anniversary Edition (語数85,800語 概算)

二次大戦時にもしもドイツが勝っていたら1964年はこんなふうになっていた…、というパラレルワールド小説。映像化もしているみたいですね。面白いもんね。

虚構なんだけど、二次大戦あたりの政治家に詳しいと多分、かなりうまく現実と虚構を取り混ぜているそうなので、より楽しめると思われますよ(ごめんね、でも私は詳しくないよ!)。

主人公のMarchは刑事で、とある殺人事件を追っているうちに、ドイツ国家にとっての「重大機密」に気付き、アメリカ人ジャーナリストCharlieと共にその謎を追っていく…という展開。

車のブランドで立場を表現したり(ベンツやBMWはリッチ層、フォルクスワーゲンやオペラは現場で働く人、みたいな感じ)、やたらと巨大な建造物でナチスの体質をあらわしたり、途中、謎を追ってスイスへ飛ぶシーンもあるけれど、そこはベルリンに比べて色鮮やかな世界だったり…。

そういう細かな文化の描写も面白いし、「東へ行ってしまったユダヤ人は一体どこへ消えてしまったのか」という謎は私たちにとってみれば了解事項のことなので、長いわりには読みやすいと思います。ドイツ語の単語が入り交ざっているところは「う…」と詰まって読みづらく感じましたが、全体の構造はとっつきやすかったので、ゴールできました。Marchもおっさんぽいがカッコイイしね。「相棒」のJaegerが

We're not all made to be heroes, Zavi.There have to be people like me, so people like you can look so clever.

って嫉妬するくらいにね。

最後はちょっと希望と絶望が入り混じり、ガーン、っとショックでした…(希望で終わると思っていたから!)。