Ill-Fated Love, Book 13 (Marti Talbott's Highlander Series) (English Edition) (語数約68,200語)
Viking Seriesでスコットランドに定住したMacGreagor一族のその後…、の第13巻。
Swinton一族とKennedy一族はとても仲が悪い。しかしKennedyの若者がSwintonのLairdの娘Glenessaと恋仲となり、Glenessaは親からの命令で無理やりSwintonsの男と結婚させられる。しかしその男は殺され、Glenessaは行方不明、Kennedy一族の元で死んだようだ…、ということからますます両者の因縁は深まった。
今回MacGreagor一族は両者の仲介役ようのような役割で登場します。Sawneyはすっかり年をとり、息子のTavanにLairdの役割を譲って引退。少し年下のElspethもすっかり年をとり、二人は毎日、日向ぼっこをしながらなんのかんのと嫌味を言い合って過ごしています。Sawney登場からこの巻ですでに6冊目ですから、読者としてもそれなりに長い付き合い…!という感じで、lairdを引退した後の生活ぶりをみるのもこのシリーズで初めてなので、意外とこのへんのくだりが面白かったです。そしてElspethといえば、9巻のA Time of Madnessで、Sawneyたちが村から追放されたとき、Sawneyたちに付き従った一家の中の娘ですね。なんて懐かしい。
ElspethはSawneyを愛していますが、SawneyにはMackinzieがいましたから、その後、二人の男と結婚します。子どもも得て、それぞれ巣立ち、孫も沢山いるふたり。
Glenessaの死因をめぐる騒動もドラマチックですが、シリーズを読みついできた読者としては、SawneyとElspethの姿が印象に残りました。
主な登場人物
- Glenessa Swinton…Lairdの娘。美貌で評判。Kennedyに殺された。
- Tavan MacGreagor…Lairdに。
- Sawney MacGreagor…前Laird。ボケて間違いを犯さないうちにと、早々に息子へLairdの座を譲り渡した。
- Elspeth MacGreagor…Sawneyより5歳年下。Sawneyたちが追放された当時15歳。SawneyたちにKeter同行したKeter一家の娘。
- Heddie MacGreagor…Patrickの息子。17歳。
- Baodan MacGreagor…英国へ塩を入手するため出入りしているグループのリーダー。
- Mark MacGreagor…Patrickが捜索隊の一人に選んだ若者。隠密行動が得意。
- Ivor Kennedy…宝石だの装飾品ジャラジャラのLaird。そうええば父親もそんな感じでしたね…。
- Bryce Kennedy…Ivorの兄。Alisonたちの父親。
- Katie Kennedy…MacKinnon出身のIvorの妻。
- Alison Kennedy…自由を夢見る少女。Donahailの妹。Lairdの姪っ子だが、人里離れた場所に一家は住んでいる。
- Donahail Kennedy…長男。15才。Lairdのの甥っ子。
- Mona Kennedy…Bryceの妻。美人。
- Logan Swinton…Alisonを可愛いと思っている若者。
- Derek…英国人。農業をやっている。
- Susan…英国人。Derekの妻。農民。
- Lord Bellas…Derekたちの領主。