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11/26/2016

The Burning Land (The Last Kingdom Series, Book 5) (YL6.0)

The Burning Land (The Last Kingdom Series, Book 5) (The Warrior Chronicles/Saxon Stories) (語数約106,950語)

2015年にBBC2でテレビシリーズのベースになった Bernard Cornwellのベストセラーシリーズの第5巻目。

主人公こそは架空の人物ですが、こんなに面白く波瀾万丈にドラマティックにAlfred大王時代を物語ってくれるシリーズものはありがたいです。

主人公は35歳くらい。古傷で少し足を痛めているけれど、まだまだ戦士として現役のパフォーマンスを維持しています。

Alfredはいよいよ年をとり、軍事権を握っているのはAlfredの長男Edwardと義理の息子のÆthelred。しかし決断力のないこの二人は、Alfredほどの決断力もなく、南のHarald、北のHaestenと挟まれて、片方を攻めれば、もう片方に襲われるんじゃないかと恐れてビクビクして無策のまま。結局、Alfredが決断をくだします…。

今回はこの南北にせまるVikingたちをWessex・Mercia連合軍がどう排除するかという話になります。しかしいまだにThorをはじめとする神々を信仰する主人公は、クリスチャンなAlfredの元ではなにかとすったもんだし、主人公はAlfredに対する誓いをついに破ってNorthunbrianを目指して、義兄弟ともいうべきRagnarたちの元へ身を寄せたりもします。しかしAlfredの娘であり、いまやMerciaの王妃であるÆthelflaedへ、前作でうっかりたててしまった誓いがここへきて生きてきます。Æthelflaedは軽やかにしなやかに強い女性像という感じで描かれていて、大物感が出てきて来ました。マジメ一徹なAlfredよりÆthelflaedの方がユーモアセンスもあって、主人公とはなにかとよい雰囲気ですよねー。

ちなみにHistricalNoteによると、史実的にはHaraldは架空ですが、Harald的な動きをした名の知れぬリーダーは存在するようです。また作者は不当なほどÆthelredを心の狭い男として描いていますが、そこは誤解しないでね、だそうです。…ホント、小説を読んでいるときは1ミリも共感できない男になっていますからね。

主人公の部下

  • Siktric…すっかり大人になって主人公の反対をおしきって娼婦のEalhswithとうまく結婚。子ども二人。
  • Finan…主人公と一緒に奴隷生活も送ったIrish人。今や主人公の右腕。小柄だが戦闘能力は確か。視力もすごくよい。
  • Ethne…Finanの妻。スコットランド人で赤毛。一男一女。
  • Osferth…Alfredの私生児。Alfredは僧侶にしようとするけれど、反発して主人公のもとで戦士としての日々を選択。

Vikingの面々

  • Jarl Harald Bloodhair…二百隻の船をつれて内地まできて略奪しまわっている一大勢力のリーダー。
  • Skade…Skirnir Thorsonの妻だったが、そこを逃げ出してHarald Bloodhairの女になった。絶世の美女。しかし残虐だし、ハングリー精神が凄まじい。
  • Skirnir Thorson…Skadaの正式な夫。自称Sea-Wolf。Jarlと言うけど、獰猛な海賊。天然の要塞とも言うべきFrisianの海岸を根城にしている。
  • Haesten…主人公の元従者だが、戦闘中に紛れて逃走し、いまや一大勢力の盟主。かなりのクセもの。

Saxon

  • Edward…Alfredの長男。ボンボンですが性格はよさそう。若いっていいなーって感じの素直さが漂ってますね。
  • Father Coenwulf…Edwardのtutor。友でもある。Edwardより10くらい年上。
  • Brother Godwin…盲目の修道士。神のお告げを聞き取ることができるとしてBishop Asserが目をかけている。
  • Offa…犬を遣った旅芸人をやっている情報屋。Alfredが長く利用している。
  • Steapa Snotor…かつてAlfredと主人公に手ずから助けられ、Alfredに忠実。

Mercia

  • Æthelflaed…Alfredの長女。従兄弟Æthelredのところへ嫁ぐ。
  • Æthelred the Bold…Merciaの盟主。主人公の従兄弟。M長年、Alfredに忠誠を誓っている。
  • Abbess Werburgh…Æthelflædが逃げ混んだ尼僧院の院長。
  • Weohstan…Lundeneの守衛隊の隊長。Fearnhammeで戦っているので主人公と無駄な争いはしない。30を超えたくらい。慎重なタイプなので守りには向いてるけど攻撃には向いてないかも。
  • Ealdorman Ælfwold…SaxonMerciaの北部の領主。もっともDane人の攻撃を受けている。年寄りで男やもめでこの騒動にうんざりしている。Haestenに屋敷を焼き払われ宿無し。数百人の戦士を扱うことには慣れてるけど1000人はやったことないと告白。

Scot

  • King of Alba…Scotsの王。
  • Constantin…主人公よりちょっと若いScot。Alba王の甥。
  • Cellach mac Constantin…Conswantinの息子。5歳くらい。

Northunbria

  • Sigurd Thorrson…Northunbriaのパワフルなjarl。Northunbriaの南部からMarcia北部までも支配。Ragnarの兵隊募集に惹かれてやってきた。
  • Cnut Ranulfson…Northunbriaのパワフルなjarl。Britainで一番すばらしいと評判の剣士。30歳だが白髪。冗談好き。

11/20/2016

スリップインケースとiRing

4年前に購入したカバーはさすがにボロボロになってきて縦置き機能は果たしてくれるもののボロボロと皮が剥がれてくる!新しいカバーを買うか or いっそOasisとか買っちゃう?と近頃モヤモヤしていました。

100均で購入したスマホスタンドなんかで十分KindlePaperWhiteはたつので、書見台タイプのカバーにこだわる必要はもうないんじゃない?と思い至り、通勤列車で読むときなんかはいっそ裸族の方が軽くて良いよね、という発想に。

というわけで、今回はスリップインカバーとiRingを買いました。さすがにKindlePWを裸族でバッグには放り込めませんのでスリップインカバーは必要です。チャックがあると出し入れに面倒くさいなーと思って、KindlePW対応を謳っているケースにしました。ピッタリサイズなので中身は飛び出さないし、なおかつ取り出しやすさも確保というほどよい加減です。バッグの中でも見つけやすいようにピンクをチョイス!

iRingは高いなーと思いましたが、剥がせるので使いまわしもなんとかできそう。剥がすのに仮に失敗してPWも2012年版なのでなにかあっても諦めつくなと思って購入することにしました。お陰で安定感は急激にUP!これだといかにも持ちやすそうなOasisにする必要はないなー、という心境になってしまいましたw

既存の本体以外の部分の重量については

141g(既存)→35g+27g=62g(今後)に。

これに100均のスマホスタンドを持ち歩く場合はプラス50gくらいでしょうかね。多少は軽い、という程度になります。

iRingにしろバンカーリングにしろさすがにKindleサイズを縦置きしようとすると無理がありすぎます。iRingはリングの外側が直線なのでバンカーリングよりも安定はすると思いますが、縦置きだとグラグラな上、高さもでない。横置きなら安定感はほどほどの安定感はあります。しかし書籍を横向きでは読みませんので、素直に別スタンドで立てた方が読みやすそうです。

▲中心である必要はないのだが、立たせてみようかな…?という色気を出すとこの辺がギリギリのバランスでした。

▲中心にせざるをえないので、これくらいの高さしかでない。横置きすれば安定感は増します。

▲iRingを貼っている程度なら全然OKで滑り込みます。