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2/16/2013

Blood Is Thicker (Bluford Series, Number 8) (YL4)

Blood Is Thicker (Bluford Series Book 8) (English Edition) (語数27,396語)


Hakeemの一家は父の治療に専念する為、デトロイトの親戚を頼ってへ引越し。HakeemはBluford Highを去り、家族を支えるため、叔父の一家へ一緒に住まねばならなかった。Hakeemは従兄弟のSavonと部屋を共有することになるが、Savonはトゲトゲしいし、勝手に日記を読まれるはで、穏やかなHakeemもついカッとして手が出る始末。子どもの頃は仲良しだった二人は、いまや敵対同士。


というわけで、久しぶりにBluford Seriesをつらつらと読みましたよ。やっぱりこのシリーズは読みやすいし面白いですな。

Hakeemにとってはかなり苦難の物語だったね。いい子ぶるつもりもないけど、どうしたって父親が病気で稼ぎがないとなれば、大黒柱として頼りにされるし、その期待に応えたいとも思う。加えて部屋を共有することになったガタイのいいSavonはやたら威圧的だし、バイトもしてないのにお金持っているし、近所では窃盗が頻発しているみたいだし、夜中にコッソリ抜け出しているみたいで、トコトン怪しい。で、反抗的なSavonのことを、叔父さんからも頼むと言われて、自分のことでイッパイッパイなのに、気の休まるところがない!一体どうやって乗り越えていくんだろうと思いながら読み進めていくわけですが

Hakkemの父親の科白、

"But if I learned anything since I got sick, it's that life is too short ffo fightin', Hakkem.The world is already full of enough bad things.We don't need to waste our time making it worse, especially not with the people in our family."

これだね。まぁこういう方向でなんとか決着をつけてくわけですね。最後の方はジーンときますよ。


それにしても、HakeemとDarcyは遠距離だし、デトロイトのお隣さんには可愛い女の子Anikaは登場するし、Darcyとはやっぱりダメなのかなぁ…、なんて思っていたら。カルフォルニアで一時的にDarcyたちと会った時に

Hakkem felt a powerful and anrelenting voice stir in his soul.

This is where I belong, the voice said.This is my home.

とあったから、もしかするともしかするかもしれないね?Anikaの方もBlufordの近所へ移動したみたいだから、このシリーズで再登場の可能性濃厚。

2/05/2013

Before I Go To Sleep(YL4.5)

Before I Go To Sleep
Before I Go To Sleep
posted with amazlet at 17.03.20
Transworld Digital (2011-04-28)

Before I Go To Sleep (語数92,000語)

寝るたびに記憶を失ってしまう女性の話。

朝起きると知らない男の隣で寝ており、鏡を見ると20代のつもりがいつの間にか老けていて驚く。

男に自分たちは夫婦なんだと告げられ、君は事故で記憶喪失となり、寝る度に記憶を失っているのだと告げられる──。

毎日、そういう朝を繰り返す女性の日記ベースの物語。なにがウソなのか、なにが真実なのか。つかみかける真実は眠りにつくと全てリセット。そんな彼女は真実にたどりつくことはできるのか。

知りたくなかったり思い出したもない「過去」に、直面する日々。一旦そのトラウマを乗り越えても乗り越えたこと自体を眠りにつくと「リセット」するわけだから、その辛さをも乗り越えて彼女は果たして「真実」へたどりつけるのだろうか?と思うわけですが。多分「コア」の考え方の方針は変わらないんですね。「真実」から目を反らす人は多分同じシチュエーションに陥るとやっぱり同じように反らす。そしてこのヒロインのように

But,I realized, these truths are all I have.They are my past.They are what makes me human.Without them I am nothing.Nothing but an animal.

と考える人はやっぱり「真実」に向きあおうとする。「記憶」がないからこそなおさら同じことを繰り返すんでしょうね。

英文はかなり読みやすいです。そして展開もこんなに行ったり来たりなのに少しずつパズルが埋まっていく感じがたまりません。結構ホラーですよね?「愛」の物語とも言う。