Before I Go To Sleep
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Transworld Digital (2011-04-28)
Before I Go To Sleep (語数92,000語)
寝るたびに記憶を失ってしまう女性の話。
朝起きると知らない男の隣で寝ており、鏡を見ると20代のつもりがいつの間にか老けていて驚く。
男に自分たちは夫婦なんだと告げられ、君は事故で記憶喪失となり、寝る度に記憶を失っているのだと告げられる──。
毎日、そういう朝を繰り返す女性の日記ベースの物語。なにがウソなのか、なにが真実なのか。つかみかける真実は眠りにつくと全てリセット。そんな彼女は真実にたどりつくことはできるのか。
知りたくなかったり思い出したもない「過去」に、直面する日々。一旦そのトラウマを乗り越えても乗り越えたこと自体を眠りにつくと「リセット」するわけだから、その辛さをも乗り越えて彼女は果たして「真実」へたどりつけるのだろうか?と思うわけですが。多分「コア」の考え方の方針は変わらないんですね。「真実」から目を反らす人は多分同じシチュエーションに陥るとやっぱり同じように反らす。そしてこのヒロインのように
But,I realized, these truths are all I have.They are my past.They are what makes me human.Without them I am nothing.Nothing but an animal.
と考える人はやっぱり「真実」に向きあおうとする。「記憶」がないからこそなおさら同じことを繰り返すんでしょうね。
英文はかなり読みやすいです。そして展開もこんなに行ったり来たりなのに少しずつパズルが埋まっていく感じがたまりません。結構ホラーですよね?「愛」の物語とも言う。
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