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7/18/2016

King's Man: No. 3(Viking Trilogy) (YL7)

King's Man: No. 3 (Viking) (語数約119,900語)

第3巻は主にビザンツ帝国での話になります。文化的ってこういうことか、という感じでこれでもかという権謀術数にわくわくしてしまいました。

ビザンツ帝国までたどりついた主人公はそこで護衛として雇われています。Varangiansはコトバもロクにわからず、あらゆる政争の外側にいるから皇帝が直接雇っていて、信頼が厚い、という構図になっていたようですね。そこへVarangian Guard としての職を求めて自分の軍団を引き連れてきたHarald Sigurdssonたちと出会います。

Haraldたちはビザンツ帝国のシーレーンを確保するためにアラブの海賊掃討や、シシリー奪還戦へ赴いたりするわけですが、その際には、ノルマンディーのヴァイキングたちも登場します。自分たちと風貌は似ているけれど、馬術は巧みだし、コトバはなんとかかんとかラテン語で通じるという関係性。このシリーズ、あらゆるヴァイキングのバリエーションを全部ぶっこんでくるので、ヴァイキングオタクにはたまりません。Varangiansはリッチになったら故郷へ戻りたいと思っていますが、Normandyは征服下土地で暮らしたいと思っているあたりが、顕著な違いです。

ついにノルウェイの王座を手に入れたHaraldは、次の目標としてイングランドへの侵攻の野望をもっていました。Haraldは、ThorgilsへノルマンディのWilliam公との間で秘密同盟の話をまとめてこいと命じます。Thorgilsは最後のご奉公とばかりに僧侶のフリをしてWlliam公へ近づき、同盟の話をまとめます。交渉は成立したものの、Thorgilsはいつものあの予知夢とともに、Wlliam公に同盟についていっぱい食わされたことに気付き、急ぎ、イングランドへ向けて出発したHaraldを追いかけます。果たしてOdinの敬虔な信者たちの運命は…。

ビザンツ帝国の面々

  • Basileus RomanusⅢ…ビザンツの皇帝。
  • Zoë…皇后。前皇帝Constantineのお気入りで、彼の主張でRomanousと結婚。
  • John the Orphanotrophus…孤児院の院長。皇帝の次に権力を掌握しているやり手。
  • Halfdan…デンマーク出身のベテランの指揮官。引退するべき年頃だが、仕事好きで、故郷とのつながりも切っているので帰る場所もなくコンスタンチノープルにいる。
  • Alexis of the Studius…宗教的権威の最高峰。
  • Michael IV…Zoëのお気に入り。1010年生まれ。John the Orphanotrophusの弟。
  • Pelagia…the Meseでパンやをやっているエネルギッシュな女傑。主人公と親しい。妹はZoëのお針子として働いている。
  • Halldor Snorrason…Snorri Godiの五番目の息子。東ローマ帝国に就職しにきた。
  • Theodore…Lemnos 島出身のギリシア人。
  • Simeon…銀売りのひとだけど、金や宝石も扱い、金貸しなんかも実際にはやっている。
  • Trdat…建築家の若者。祖父はアルメニア出身の有名な建築だった。
  • Stephen…Johnの義理の兄弟で海軍を掌握。
  • George Maniakes…陸軍の将軍。
  • Nikephorus…包囲攻撃のプロ。Trdatの従兄。
  • Fer de Bras…Iron Arm。Syrabuse包囲作戦時の一騎打ちでサラセンに勝利。
  • Constantine Psellus…前皇帝Romanusの葬式のときに主人公に根掘り葉掘り聞いてきた若者。
  • Michael the Caesar…Johnの甥。MichaelⅣの次の皇帝へ。
  • Constantine…Johnの兄弟。
  • Alexis the Patriarch…Zoëのサポーター。

Harald陣営

  • Harald Sigurdsson…ノルウェーの王。Knutに追いやられてキエフ大公国の庇護の元、Varangian Guard として就職しに軍隊連れてきたな。
  • Magnus the Good…Haraldの甥。Norwayでの王位を主張。魅力的でエネルギッシュで人民からも人気がある。
  • Ulf Ospaksson…Haraldの宮廷で最も経験豊富な元帥。
  • Skule Konfrostre…Haraldの息子Olafの親友の一人。性急。
  • Skyrkar…Ulf将軍の亡き後の、Haraldたちの将軍。

Gotlandで出会った人々

  • Thorald…Serklandで亡くなったと思われる人。
  • Runa…Thoraldの妻。荒地に姉妹の家族と残される。主人公より15歳年下。二人目の嫁。
  • Folkmar…荒野の農夫。Old Beliver。Runaの義兄。
  • Freyvid…主人公とRunaの子ども。双子。
  • Freygerd…主人公とRunaの子ども。双子。
  • Tostig…Northeumbria の支配を主張するもGodwinssonに取られちゃったのでHaraldにくっついている。

イングランドの面々

  • Magbjothr…スコットランドを14年間支配していた王。彼自身の民にはMac Bethad mac Findlaechと呼ばれている。
  • Grouch…スコットランドの女王。直接的な王位継承者の彼女と結婚してMagblotherは玉座を主張。彼自身も王家の血は持つものの身分は低い。彼女の前夫はMormaer of MorayでMagbjothrたちに殺された。
  • The Earl of Northunmbria Siward…スコットランドの前王たちの息子をけしかけて、Bethadに対して王位を主張させる。
  • SveinEstrithson…Knutの甥。
  • Harold Godwinsson…Edwardの継承者としてEnglandを支配。

ノルマンディー

  • William the Bastard…Duke of Normandy Edwardは自分にEnglandを残したと思っていたので、Harold Godwinssonが横取りしたので面白くない。

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