Marti Talbott's Highlander Series 1 (Anna, Rachel & Charlet) (English Edition) (語数約98,580語)
Highlander Seriesの第1巻。
Viking Seriesでスコットランドに定住したMacGreagor一族のその後…、のようですね。MacGreagor一族はなかなかに栄え、周辺の部族からも一目をおかれるような存在になっています。そして相変わらず、女性や子どもを傷つけてはならない、という鉄則も生きている。
1巻では3人の女性が主人公です。1話目はEnglandの娘Anna、2話目はAnnaの年の離れた妹Rachel、3話目はEnglandの王から預かったCharletの物語。
相変わらずこの作者の物語は年号不明ですが、1話目からかなり面白かったです。AnnaはEnglandのちょっとした領主の娘ですが、この父親がかなりのDV。母親は鎖につながれ、母と妹を「人質」にAnnaをScotsの族長と結婚させようとする。Annaを殴り放置、花嫁として約束の場所へ迎えに来たMacGreagorの若き族長Kevinはそのあまりの状態に憤り、まさかAnnaの父親から虐待を受けているとは知らず、状況は飲み込めないまま、用心しながら一族の元へ連れ帰る…、といったかなり怒涛な幕開けで一気に物語の世界へ連れ込まれました。そして1話目のAnnaといい、とにかく女性たちの意志がとても強い。激しい。
2話目は成長した妹Rachelの話で、こちらもかなりのヤンチャ。身の軽さに自信をもち、Kevinの右腕として動く若造Connorにとても対抗意識をもっている。近隣のFerguson(Viking Seriesを読んでいると懐かしいですね!)が戦争をしかけてきて…、という話なのですが、お転婆すぎてハラハラです。
3話目はEngland王からKevinがかつて預かった娘Charletの物語。王は子どもの命を助けるため、Kevinへ子どもを人知れず預けたわけですが、誰が親なのかも経緯も不明。赤毛で緑の眼をしたCharletは評判の美人となりますが、ロクでもない男につきまとわれ、同年代の娘たちからは嫉妬をされてうんざりしているCharlet。そしてEnglandからの遣いのものたちに命を狙われて…、という展開で、色んな難題を解決していく展開がかなり面白い。
Viking Seriesを読んでなくても、話はわかりますし、Viking SeriesよりHighlander Seriesの方が圧倒的に面白いですね。
1話目
- Kevin MacGreagor…MacGreagorのLaird、26歳。600人に満たない一族。19のとき両親が亡くなり、突然族長になることに。
- Katie MacGreagor…Kevinの妹。
- Tomas…Kevinの親友。村のサブリーダー。
- Clymer…Kevinの親友。
- Justin…散々目の司令官。英語話者。
- Athena…Kevinの母親の親友。45歳くらい。Kevinのち父親とStonehamとの間のイザコザを知る。
- Stoneham…EnglishのBaron。Kevinに娘を与えるから同盟をくもうと声をかけてきた。
- Anna…Stonehamの娘。
- Rachel…Annaの四歳にもならない妹。
- Harold…Anna の母親の遣い。老人で背が低い。
- Catherin…Annaの母親。
- Thiecher …Annaが大好きな黒い馬。
2話目
- Rachel…17歳。かなりのおてんば娘。隠密行動が得意。
- Connor…Rachelと同じくらい隠密行動が得意。三番目の司令官にならんとするところ。
- Charlet…Connorにホレてる15歳。
- Sween…Annaの長男。10歳。
- Neil…Annaの次男。6歳。
3話目
- Charlet…赤毛の美少女。産みの親は知らないけれど、育ての親に愛され幸せに生きてきた。
- Kenna …Charletに嫉妬している少女のひとり。15才。
- Blair Cameron…Thomas Cameronの第二司令官。親切。
- Laird Shaw Ferguson…独身。二年前の戦争で兄をMacGreagorに殺されているけど、不親切な男だと思っていたから、むしろ仕方ないことと受け止め、両部族の平和を願っている。なかなかのハムサム。
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