Say Goodnight, Gracie (語数41,700語)
離れて生きていくことなんて想像できない友だちだった。
MorganとJimmyはそれこそ赤ん坊の時から一緒に過ごしてきた仲だった。夏の暑い日々には、ポーチをぐるぐる一緒にまわっていた幼馴染のふたり。
そのまま彼らはずっと友達としてすごし、いまでは互いをよく知りつくしている。なんだって一緒にやっていた。学校が終わった後の放課後も一緒に町へでかけてそれぞれダンスオーディションや俳優のワークショップにいそしんでいた。
彼らは遠慮なく言いたいことを言い合った。それができる完璧な友情。ベストフレンド。
しかし人生はどうしてこんなにしっくりきたり、おかしくもなったりもするのだろうか?ひどい事故の後、Morganは突然ひとりで人生に向き合わなければならなくなった。Jimmyがそばにいないということ。それはつまり彼女の最高の部分が死んでしまったようなものだ。どうして愛はこんなにつらいのだろうか?
母親同士も親友で、生まれた時から友達だった。ある日、事故で片方が死んでしまう。
事故以前の二人の話も結構詳しく描かれていて、こんなに相手に遠慮なく依存しているのって…、と思うところもあり、そこまでどっぷり二人の関係を肯定的にみていたわけではありません。が、二人の周りの人々のセリフにジーンとくる部分は多かったですね。Morganを見守る彼女の両親そうだし(特に父親…!とても穏やかだし)、Jimmyの母親の立ち直ろうとする様子。それに精神科医の叔母。同級生のJodyもなかなかの大人で。悲しみにのたうちまわっているMorganのまわりをしっかりささえてくれる彼らの存在にほっとするし、セリフひとつひとつがいいんですね。
というわけで前半はそれほどのめり込めず、後半はいろいろ気になるセリフやシーンが増えて加速して読めました。英文はわりと平易だと思いますよ。
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