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10/23/2016

Sword Song (The Last Kingdom Series, Book 4) (YL6.0)

Sword Song (The Last Kingdom Series, Book 4) (The Warrior Chronicles/Saxon Stories) (語数約124,000語)

2015年にBBC2でテレビシリーズのベースになった Bernard Cornwellのベストセラーシリーズの第4巻目。

主人公Uhtredは28歳くらいで、885年位の話となっています。Alfredの長女Æthelflaedは13,4歳になったので、Uhtredの従兄であり、Merciaの領主でもあるÆthelredと政略結婚して…、という時期です。

この小説ではÆthelredはわりとロクでもない感じで、描かれています。Alfredからの庇護がなければなにもできないわりに、幼な妻Æthelflaed相手に威張り散らすという、DVキャラ!しかも当時の宗教的観念も絡んで「妻は夫に従順に」的な「道徳」も絡んでくるから、Æthelflaedの苦労はお察し。Alfred自身は娘に対して愛情をもっているにしても、キリスト教に対して敬虔すぎるくらい敬虔なので彼女の救いにはならないという時代の超えられないハードル。個人的にÆthelflaedは夫を尻にしいて、Vikingたちと戦っているイメージだったので、結構意外な描写でした(小説ですけど)。

そんな中Thurgilson兄弟という新たなViking勢力も登場し、弟がどうみてもイケメンキャラだよね、と思っていたら、まさかという感じでÆthelflaedと話がつながってきます。ということで、今回はÆthelflaedを中心に物語は展開していき、特に史実というわけではなさそうですが、小説展開の楽しさはありますネ。

Vikingの面々

  • Haesten…かつて主人公に助けられて従者になったDane人だが、脱走し、今はLundeneあたりをウロウロしながら支配している様子。
  • Sigefrid Thurgilson…Haestenと同盟を結んでいるThurgilson brothersのうちの兄。強情なタイプ。
  • Erik…Thurgilson brothersのうちの弟。20をちょっとこえたくらい。
  • Ragnar the Younger…主人公より9才年上。彼の父親を育ての親とばかりに10代を過ごした主人公とは義兄弟のようなもの。

Wessexの面々

  • Æthelflaed…Alfredの長女。13、4になったので、主人公の従兄弟Æthelredのところへ嫁ぐ。
  • Æthelred the Bold…主人公の母方の兄弟の息子。従兄弟。Mercianで長年、Alfredに忠誠を誓っている。
  • Æthelwold…Alfredの甥。主人公と同世代。ハンサムだったが飲んだくれているのでだんだん崩れてきた。オマケにバカ。
  • Pyrlig…今はEastAngliaを治めているGuthrumのメッセンジャーとかやってるみたい。僧侶だけど、元戦士で相変わらず強い。
  • Steapa Snotor…Odda the Youngerのところの強い奴隷だったわけだが、2巻でAlfredと主人公に手ずから助けられ、Alfredに忠実。
  • Finan…Irishman。元戦士で前巻で主人公と一緒に奴隷をやってた。今や主人公の右腕の戦士。
  • Sihtric…主人公の従者。Kjartanの私生児。20前後。
  • Gisela…主人公の妻。Dane人。Guthredの妹。
  • Uhtred…主人公の長男(主人公と同名です!)。四歳。
  • Stiorra…主人公の長女。二歳。名前は、星という意味から。
  • Osferth…見習い修練士。Leofricの甥っ子。てことはAlfredの隠し子かー!
  • Beocca…主人公幼年時代の教育係の修道士。主人公こそがBebbanburgの支配者だと思い定めているが、Alfredの元に身を寄せている。
  • Thyra…主人公の義兄弟ともいうべきRagonerの妹。

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