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9/23/2014

Magic Tree House: Books 5-8 Ebook Collection: Mystery of the Magic Spells(YL3)

Mystery of the Magic Spells (A Stepping Stone Book Box set)
Random House Books for Young Readers (2013-12-18)

Mystery of the Magic Spells (A Stepping Stone Book Box set) (語数20,653語)

  1. Night of the Ninjas
  2. Afternoon on the Amazon
  3. Sunset of the Sabertooth
  4. Midnight on the Moon

タドキストのメジャーどころ、Magic Tree Houseの#5~8までがセットになっているKindle版です。個別に購入するよりまぁお安いのでこちらをチョイス(←本ブログにのせていますが、過去に1~4までは読んでいます)。

「Mystery of the Magic Spells」という副題がついている通り、Magic Tree Houseの主、Morganに呪いがかけられて、JackとAnnieの二人が彼女を助けるために奔走する展開です。#5~8でちょうど救出劇がはじまって終わるという区切りのいいセットになっています。

月まででかける8巻が一番情報量も多くて、物語的にもケリをきちんとつけているので、充実していたかなぁと思います。

若干情報量的に内容が物足りなさを感じた6巻Afternoon on the Amazonでは、最後にJackが素敵な科白を言っています。

You don't have to love them,

Just leave them alone.And they won't bother you.

地球上にはさまざまな生物が住んでいるわけですから、ホント、お互い干渉しあわずに生きていければいいですよね。

9/22/2014

Son (Giver Quartet)(YL5)

Son (The Giver Quartet) (The Quartet Book 4) (English Edition)
HarperCollinsChildren’sBooks (2014-07-31)

Son (The Giver Quartet) (The Quartet Book 4) (English Edition) (語数76,096語)

皆は彼女をWater Claireと呼んだ。嵐の後、彼女は岸辺に打ち上げられていたから。

彼女が岸に打ち上げられたとき、だれも彼女がどんなコミュニティからきたかを知らなかった。

感情も、色も存在しない世界。彼女が13才で「器」となった世界。彼女が14才で「製品」を生んだ世界。彼女からそれをとりあげてしまった世界。そんな世界は人々の想像を超えていた。

しかし彼女はとりあげられた「製品」──息子に愛情を持ちはじめる。ただ一人、彼女だけが、そのコミュニティの中で密かにわが子に対する愛情を抱きはじめる。息子を追い求めてある日、彼女はとある船へ乗り込むが、船は嵐に巻きこまれ、彼女は記憶喪失となる。

打ち上げられた岸辺の付近に住む人々に助け出された彼女は、新しいコミュニティへも次第に溶け込んでいった。かつてのコミュニティのことも忘れ、息子のことさえも忘れさったかにみえた。しかし、そんなことはありえなかった。記憶を取り戻した彼女は、想像を絶する犠牲を払ってでも、彼女の息子への思いをとめられないのだった。

Ψ

というわけで最終巻です。ヒロインのClaireが生まれた世界は、1巻The GiverのJonasと同じコミュニティです。ヒロインはJonasの妹がなりながっていたBirthmotherで、Jonasが救い出した赤ん坊の母親なので、The Giverよりも少し前の時代から第4巻はスタートします。

この4巻で一気に1巻~3巻までがつながってきます。1巻で少し話題になっていたBirthmotherたちの施設での暮らしぶり、Jonasも与えられた錠剤の秘密、そして3巻でJonasたちの村に現れた謎の男、Trademasterとは一体なんだったのか…。「物語」としては、きれいに伏線を回収してエンディングを迎えます。

きれいに伏線を回収しているし、悪くもない終わり方ですが、ただ私は、1巻や3巻で現実世界の投射を物語の中にみて、一体、Jonasたちは今後どういう未来を築いていくのだろうか?などと思ってしまいました。そういう意味では、Trademasterとの対決という形で物語のエンディングを迎えたことは、少し残念でしたね。Trademasterという「目に見える形の敵」を作って物語を回収した、といった印象です。答えのでない問題であり、私たちが常に意識していないといけない類の問題ですから、下手な解決方法の提示よりも作家としては「正直」なエンディングかもしれません。

英文についてはシリーズもので世界観をつかんでいる分だけ、ラクに読めると思います。ただ語数はこれまでよりもずいぶんあります。特に3巻は少な目だったので、特にそう感じました。

それにしても、途中、Claireがあんなマッチョな展開になるとは思いませんでしたよね!

※Giver Quartetシリーズ、ブログ内リンク

  1. The Giver
  2. Gathering Blue
  3. Messenger
  4. Son

9/13/2014

Messenger(Giver Quartet)(YL5)

Messenger (The Giver Quartet) (The Quartet Book 3) (English Edition) (語数36,627語)

奇妙な変化が村の中では進行していた。

かつてユートピアだったコミュニティは、よそ者を歓迎していた。そもそもこの村の住人たちの多くは、よその村からの追放者たちの集まりだ。この村で生まれ育った者もでてきたが、多くはなんらかの事情があってよその村からやってきたものたちだ。お互いをいたわりあって、コミュニティを形成していた。

しかし村はまもなくすべての部外者に対して閉鎖するという決議をとった。これ以上、移民を負担することはできない。川からとれる漁獲高も減ってきたし、お互い噓をつかない、盗まない、助け合うといった村のルールを新参者のよそ者に対して"教育"するコストもばかにならない。よそ者を受け入れるメリットはどこにあるのか?

村の周囲は深い森だった。森には野獣こそいなかったが、森からの「警告」を受けたものが森に分け入ると、森に殺された。森からの「警告」は鋭い小枝での攻撃、刺してくる虫、有毒植物などのケガといった形であらわれる。

Mattyは危険なその森を通って旅することができるごくわずかなもののうちの一人だった。彼は森から好意を受けているようで、何度となく無事に森を潜り抜けていた。結果として、Mattyは点在する他のコミュニティへ、村の決議の結果を伝えるメッセンジャーとなる。それと同時に、村の閉鎖前に、Seerの娘でありMatty自身の幼馴染でもあるKiraを、説得して村へ連れてくることをSeer自身からも頼まれた。しかし指名を受けたMattyがいざ森へ入ると森は敵意をみせた。果たして彼は村の閉鎖前に、KiraをSeerの元へ連れてくることができるのか。

Ψ

ようやくこの3巻で、1巻と2巻の物語がつながりました。この村の中で1巻の主人公Jonas は"Leader"と呼ばれているようです。

盲目の人Seerは、2巻のヒロインKiraの父ですし、Mattyはあの犬を連れて回ったいたずら小僧のMattですね。

前半はかなり面白く読みました。1巻や2巻で出てくる残酷なよそのコミュニティの様子を知っているだけに、2巻ではKiraの父が世話になっている村はまさにユートピアに見えました。そして実際、この村はユートピアだったのです。1巻からこのシリーズにつきあっている読者にとっては、JonasはLeaderとしてこんな村を作っていたのか、と感慨深いものがありました。しかし、そのユートピアでさえも、世代交代もしてないというのに、移民排斥の動きを見せます。

移民排斥──どうしたってリアルな世界でのEUのことを連想してしまいます。或いは独立の動きをみせているスコットランドのこと(独立した方が経済的に得なんじゃないか、小さな枠組みの方が自分たちの意見がより反映されやすい民主主義になるのではないか等々が議論の要のようですね。アンチグローバリズム的な側面を感じますが、この押し寄せるグローバルの波の中でリアル世界ではそんなことが可能なのか?など。小説の中では森に囲まれているという独立性があるので、一種の島国根性でやっていけるかもしれませんが)。

一体、Jonasたち村人はこの問題にどういう結論を出すのでしょうか?期待したいと思う一方で、現実問題をふりかえっても、そうそう安易に出る答えではありません。

ここで村が閉じてしまえば、結局、ユートピアは存在しない or 閉じた世界でしか「ユートピア」は完結しない、ということではないのか?etc…。

しかしこの巻では、未決着のまま、衝撃のラストを迎えます。あの優しいいたずら小僧が…、という感じで、ちょっと消化不良気味なのですが、4巻では一体どんな展開が待っているのでしょうか?

※Giver Quartetシリーズ、ブログ内リンク

  1. The Giver
  2. Gathering Blue
  3. Messenger
  4. Son

8/31/2014

Gathering Blue (Giver Quartet)(YL5)

Gathering Blue (The Giver Quartet) (The Quartet Book 2) (English Edition) (語数47,964語)

母が亡くなり孤児となってしまったKiraは生まれつき足が悪く、コミュニティの中では役立たず。孤児となった今、「原野」へ連れていかれ、獣に食われることになるかもしれない…。どうすれば生き抜くことができるだろう?と思っていた矢先、彼女は「評議会」から呼び出された。彼女の突出した刺繍の才能を「評議会」が認め、彼女は刺繍に集中できる設備の整った建物で暮らすことになったのだ。世話係が食事や洗濯をしてくれ、衣食住の面倒はすべてみてくれる。刺繍にまつわることにだけ、集中できる整った環境だ。

彼女が「評議会」から与えられた任務は、特別なローブの復元作業だ。年に一度、「廃墟の歌」の集会で、歌い手が1日がかりで彼らの過去の物語を歌う。その歌い手が舞台で着用するローブのメンテナンス作業だ。連綿と修復されながら引き継がれたローブには、美しい色とりどりの糸で、彼らの崩壊や再生の歴史が描かれている。

彼女は糸の染色についても次第に学んでいくが、どうしても「青」の染色方法だけは、コミュニティの誰もが知らなかった。そしてローブの復元作業の過程で、彼女は次第に村の真実、隠し持つ秘密の側面を知り始めるのだった。

Ψ

Giver Quartetシリーズの2作目。前作「The Giver」で登場した人物たちは出てこないし、一見とてもマイルドだった前作のコミュニティとも、今回の主人公の住むコミュニティの様子は違います。

ですから「続編なのかな…?」とも思いますが、なんとなく世界観は地続きのようなフシもある…。

前作よりも凸凹が少ないと言われているようですが、個人的には前作よりも主人公に共感しやすくて、世界に引き込まれました。Kiraと年の近いThomasは冴えているし、かなり腕白なMattなど、子どもたちが魅力的だったせいもありますね。タイトルの美しさも、意味もぴったりで素晴らしいと思います。というわけで、一体、1巻と2巻はどこでどうつながるのかしら?と思いながら、3巻へ突入しますよー!

※Giver Quartetシリーズ、ブログ内リンク

  1. The Giver
  2. Gathering Blue
  3. Messenger
  4. Son

8/16/2014

The Giver (Giver Quartet)(YL5.5)

The Giver (Giver Quartet, Book 1)
HMH Books for Young Readers (1993-04-26)

The Giver (Giver Quartet, Book 1) (語数43,617語)

貧困も犯罪も病気も失業者もなく、すべての「家庭」が幸せな世界。12歳になるJonasは、そんなコミュニティの「記憶を継ぐ者」として選ばれた。

「与える者」として知られる老人から、彼はあらゆる「記憶」を引き継ぐトレーニングがはじまった。あらゆる「記憶」を自分のものとすることで、彼は、次第に、このユートピアの世界の残酷な偽善に気が付き、苦しみだす。

Ψ

すべてをコントロールされた世界で「安穏」と暮らすか、不安定だが自由な世界を選ぶか。

トレードオフの部分もありますよね。秩序正しい理想の世界と見えながらも、完全にすべてをコントロールする為には残酷な側面もあったりして。

管理社会ということで、昨年旅行へ行ったシンガポールを連想してしまいました。第三世界の「移民」は労働力以外の部分は徹底して認めない、というようなところがありますよね。当然、言論統制もありますし。でも「秩序」がなくなるよりは、多少の不自由の方がマシと解釈するべきなのかどうか。中東の混乱(…外野のちょっかいもありますが)をみてると、どちらが「マシ」なのか、一概には言えないような気もして、結構、モヤモヤしながら読んでいました。本作はGiver Quartetシリーズの1作目のようで、Jonasの今後も気になるところではあります。

※Giver Quartetシリーズ、ブログ内リンク

  1. The Giver
  2. Gathering Blue
  3. Messenger
  4. Son

※2014に映画化?

全米公開は8月だったみたですが、日本ではいつ公開されるのでしょうか?Meryl Streepもいい感じのメイクだし(笑)、Taylor Swiftもちょっと出演するようですね。めちゃめちゃみたい~!!シリーズやるんでしょうかね?(そっちも期待)

8/09/2014

Six Earlier Days(YL4.0)

Six Earlier Days
Six Earlier Days
posted with amazlet at 17.03.20
Knopf Books for Young Readers (2012-11-26)
売り上げランキング: 234,919

Six Earlier Days (語数6,900語)

Every Dayの番外編のような感じで、Rhiannonと出会う前の日々を飛び石で。Every Dayを読んでからどうぞ。Kindle版のみのようです。

8/03/2014

Every Day(YL4.0)

Every Day
Every Day
posted with amazlet at 17.03.20
Knopf Books for Young Readers (2012-08-28)

Every Day (語数74,593語)

もしも毎日違うからだに「意識」がのりうつっていくとしたら。毎日、違う環境、生活。でも毎日同じ少女を愛している。

どこの誰になろうとも、困ることはなかった。「A」はコツをつかんで、うまくそれまでやってきた。なるべく背負わず。気づかれることを避けて。自分がスイッチンぐした体の持ち主の、邪魔にならないように。

ある朝、Justinの体で目覚めるまでは。JustinのガールフレンドRhiannonとい出会うまでは。その瞬間から、もう「A」これまでの生き方に耐えられなくなった。ついに、日々会いたいと思う人を見つけてしまったから。

Ψ

というわけで、最初SFなのかな?と思いきや、「体」が変わるということで、いろんなティーンの(「A」は大体自分と同じ年頃の人にスイッチングする)生活を垣間見ることもできてその部分だけでも面白かったですね。それこそゲイの子やトランスジェンダーや、或いは自殺願望があったり、ひどいトラウマに悩まされていたり、すでに働く環境だったり、それこそ百貫デブだったり…。

毎日「体」が変わるから、「A」にとっては「体」とは、パッケージみたいなもの。毎日少女になったり翌日には少年になってみたりで、ジェンダーについてはとてもフラットなスタンス。「体」なんて「見た目」なんてそれこそ「パッケージ」に過ぎないと悟りきって大事なのは「中身」だと思っていた「A」だけれども、Rhiannonと出会うことで、少しはフツーの見た目を意識してみたり。

「体」と「中身」が切り離されている状況だからこそ、逆説的に見てきたりすることもあって、その辺が非常に面白かったです。

Rhiannonとの話は縦糸として面々とつながっていますが、1日単位で別人となり、まずは状況把握から始まって…、という感じで、わりと短めの区切りで1日が過ぎていくので、テンポよく読みやすかったです。