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8/12/2017

Marti Talbott's Highlander Series 4 (Bethia, Alison, Kadick & Glorie) (YL5)

Marti Talbott's Highlander Series 4 (Bethia, Alison, Kadick & Glorie) (English Edition) (語数約87,420語)

Viking Seriesでスコットランドに定住したMacGreagor一族のその後…、の第4巻。

3巻でより北部へ移動してWalrickがLairdをつとめていたMacClurgと合流することになったMacGreagor一族。1話目はそうとは知らず、しばらくEnglandのおばの家に身を寄せていたBethiaの物語です。彼女は恋人が別の女性と婚約したと思い、別の女性と結婚した彼を見て暮らすのは耐えられないと思って、数年前にEnglandへ旅立ちました。しかしEnglandでは叔母が死に、従弟たちはかなり性質が悪くていられなくなり、従弟の馬をとっさに盗んで久しぶりに単身故郷へ戻ってきたわけです。ところがもう村がない。焼け落ちた後がある。MacGreagorは全滅したのか?と思って絶望していたところへ、Neilが散り散りとなった氏族を探すために放った捜索隊の一人、元恋人Hannishが現れて、二人は再会して…、という展開。Bethiaの従兄が相当なワルで、二人はずっとこの従兄に追跡されます。そしてBethiaには叔母の家で働いていて残してきたScotsのハーフメイドGreerを救い出したくて仕方がありません。果たして従弟たちをまいてメイドのGreerを救出することができるのか…?という展開になっていきます。

以降はネタバレあり。それなりに長いシリーズですので備忘録的に!

2話目は前巻で合流した9人姉妹の三女Alisonの物語です。Alisonは母親がお産で亡くなったことから、絶対子どもを産みたくない≒結婚したくないと思い詰めており、男どもの視線にはうんざりしている日々を送っています。Alisonは動物が大好きで、家畜にかまいたくてしょうがない。しかしMacGreagorでは家畜の世話は男の仕事になっているから、遠目にみるだけ。そんなことから家畜の世話をよくするBenの姿がだんだん視野にはいってきます。BenはどうやらAlisonは男が近づくと遠ざかることに気づいて、彼女が自分の方を見ていても気づかないフリをし、彼女から話しかけてくるのを待ち続けています。…なんだかナウシカの「こわくない、こわくない」みたいな感じの展開ですねwさらに別部族でAlisonを見初めて自分の嫁に…、と思い込んでいる男が誘拐を思い詰めてて、という危険も迫ってくる話です。9人姉妹の団結力も見もの。

3話目は生まれつき顔にあざのあるKadickの物語。顔にアザがあるせいで、呪われていると思った実の母親には捨てられ、子どものいなかったMillin夫妻に育てられたKadick。自立して今は一人暮らしをしているけれど、皆から無視されていると感じる日々。あるときNeilたちの会議にあらわれ「私はこの村で無視されている。このままでは夫を得ることができないからイングランドへ夫を探しに行く」と宣言。Neilは驚愕して、イングランドへは護衛をつけてあげよう、と申し出る。Neilの妻Glennaは動じず、どうせいくならイングランドへ独身男をたくさん連れて行って嫁探しもしたら?とそそのかす。イングランド人のJessupやGreerは喜んで、シャツを脱げば嫁にくるわよ、とからかいつつ、お祭りで誘い出したり、とにかくお肉で歓待すればメイドなんかをやっている娘たちはイチコロよ、とアドバイス。結局英語を話せる通訳も必要だということでNeilとGreerが同行することに。果たして独身男たちに嫁はみつかるのか?そしてKadickの夫となる人物は…?

4話目はGlorieというタイトルですが、かなりの部分、Kadickの殺害未遂の事件に起因した展開となります。MacGreagorが来る前、Walrickが現れる以前に、Kadickは小屋に火をつけられ、殺されそうになったことがあった。犯人はわからない。Neilは自分たちがくる以前のこととはいえ、激怒します。そんな大事件を誰も一度も触れずに隠しているとはどういうことなのだ?とMacClurg全体に不信感を抱きます。はたして両氏族は相いれない、と別の道を行くことになるのか?それとも…。

この巻ではNeilは不幸に翻弄されているばかりではなく、偉大なLairdとして皆を率いていく感じがでてきましたね。とはいえ、よく彼を襲う頭痛とか、不穏な感じも多少あるんですよねー。

1話:Bethia

  • Bethia MacGreagor…二年前からEnglandの叔母の家に住んでいたが故郷へ戻ってきた。
  • Aunt Beth…Bethiaのおば。
  • James…Bethiaの従兄弟。Aunt Bethの一人息子。がめつい。もしかして財産狙いで母を殺しました…?
  • Baron Giffart…絶賛妻募集中のイングランド人。でもモテない…。
  • Luella …Bethiaの従姉妹。かなりの意地悪。
  • Hannish MacGreagor…Bethiaが心響を飛び出した原因の人物。Neilが散り散りになった一族を呼び寄せるために各地に放った者の一人。
  • Brendan MacGreagor…BethiaがHannishのガイドで新天地に向かう道中に合流。独身。
  • Greer…BethiaのEnglandでの友だち。叔母の家でメイドをしていたが、スコットランドのハーフでGaelicを解すので親しくなった。

2話:Alison

  • Ben MacGreagor…家畜の世話全般をよくしている若手。
  • Alison…九人姉妹の四女。
  • Nessa…九人姉妹の五女。15歳。
  • Millin MacClurg…Alisonにゴシップを教えてくれる未亡人。疫病で夫を失う。41歳。
  • Cenna MacGregor…NeilとGlennaの娘。Glennaの母親の名前にちなんで。
  • Dominic …Alisonの護衛。
  • Comin MacDuff…Alisonを嫁にしたがって、誘拐するしかないと思い詰めている男。

3話:Kadick

  • Kadick MacClurg…小柄な女性。Millin夫妻が育ての親で愛されて育った。弁がたつ。
  • Donnahail MacGreagor…疫病で生まれつき足の悪かった妹を亡くした。散り散りになったMacGreagor一族の探索に出た八人のうちの一人。とても優しい。
  • Feargon MacClurg…九人姉妹の次女Slavaの思いの人。
  • Luag…Neilがこの旅で第二指揮官に選んだ若者。
  • Maon MacClurg…イングランドへ嫁探しの旅にでる若者の一人。
  • Dora…イングランド人のメイド。
  • Carol…イングランド人のメイド。
  • Glorie…イングランド人のメイド。
  • Maggie…イングランド人のメイド。

4話:Glorie

  • Glorie…イングランド人。祈ることが仕事と思っている。かなり頑固でNeilも手を焼く。
  • Silus MacClurg …Kadickの夫探し、嫁探しツアーに参加した若者。
  • Dora…イングランド人のメイド。赤毛で緑の瞳。
  • Burk MacClurg…Glorieが気になっている。そういえば森の中をさまよっていたWalrickをLairdとして迎えに行った一人であのとき一番の若手で15歳でしたね。
  • Cobb MacClurg…頑固なelder。Burkの叔父。

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